脳内整理ノオト

脳内を書き出せるか日々確認していきます。

#1 生きているのか

私は40代半ばのそこら辺にいる中年女性である。東京23区のどこかに住んでいる。

 

若い時はブログを書いたり、ホームページを持ったり、自分自身をアウトプットすることに積極的だった。どこか自分に自信もあった。それなりに読書量もあって、文章力もあるんじゃないかと錯覚していた。

 

しかし、20代後半、結婚、妊娠、出産を経て、自分のための時間が減り、インプットもアウトプットもする余裕がなくなった。自分のための時間、というよりは、自分自身と向き合う時間、が半減したというべきかもしれない。

 

しかし子供たちが育った今、また自分自身と向き合う時間ができたのだが、創作したり、思いを言葉にする能力や意欲が全くなくなっていることに気が付いて絶望した。

 

40代を過ぎて思うことは、世の中の多くの仕組みを知ってしまった(知った気になってしまった)自分自身についてである。新しい映画の宣伝をみても、それは知ってる、昔あったあんな映画と同じ展開だってわかるから見なくてもいい、という気持ちになっている。私の、もう世の中の大体のことは経験してしまった感が、私の歩みを止めてしまっているのだ。

 

しかしこれは、自分自身を守るすべでもあると気がついたりもしている。すべてを完ぺきにこなそう、新しいことに挑戦しよう、という強迫観念から自分を逃がすことによって、おおらかに生きられてもいることも確かなのだ。

 

この二つの矛盾を抱えて生きているこの今を、何かに残せないか。私はこの歳になり、私は私という人生しか生きられないということをようやく受け入れられた。私はまだ何者にでもなれるんだ!という思いはもうない。私は私として生き、そして死ぬ。この単純なことに気が付くまで40年以上かかってしまった。だからこそ、今しか書き記せない、私の生きざまを記録する。私は歳をとった自分と向き合い、そして自分自身が本当に生きているのかを確認しながらこのブログを記していく。

 

私は確かに生きている。そしてまだ私自身の人生は道半ばなのだ。