脳内整理ノオト

脳内を書き出せるか日々確認していきます。

#2 学んでいるのか

自分への甘やかしについて振り返る。

 

私の20代までを振り返ると、ストイックそのものだった。

辛いことや、身の丈に合わないような努力こそ美しいと感じていたと思う。勉強は大好きだし、体育会系の部活動やサークルに所属していたので、理不尽な上下関係も、疑問を持たずに受け入れてきた。それが良かったのかどうかはおいておいて、心身はタフネスだとよく言われる。

 

しかし、時に暴走して、ストレスに押しつぶされてしまうことも多かった。ストレスによる胃潰瘍で入院したこともあったし、全身のしびれを感じて病院に行ったら、仕事のし過ぎと言われたこともあった。でもそれこそも武勇伝と思ってすらいたと思う。

 

それは無理をしていると教えてくれたのが夫だった。

私は20代半ばで今の夫と出会い、そんなに無理して生きることはないということに気が付いた。自分を追い込むことが美徳なんてことはない。要領よく立ち回ること、疲れたら休むこと。今の時代には当たり前のことが、私にはわかっていなかった。結婚したことで互いに甘えて生きて行ってもよいのだと初めて気が付き、私は今までできなかった「甘え」を取り戻すように生きるようになった。

 

結果どうなったか。

私は一人っ子であるので、元来わがままで独善的で、マイペースな人間なのだ。抑圧していた本質が、良くも悪くも噴出してしまった。生きるのは楽になったが、圧倒的に怠惰な生活を送るようになってしまったように思う。

 

仕事にストイックになれば、ほかのことは全くしない。そこのしわ寄せを受けたのは夫や子供だったのかもしれない。仕事で疲れた時は、ほぼ家事を丸投げたりして、簡単に言えば甘え切っていた。

 

私は今また、子供の成長とともに余裕が出てきて、甘えて生きなくてもよくなってくるにつれ、自分自身と向き合う時間が出てきた。30代、丸々子育てに費やしてきた自分が、子育てをしていればすべてが埋まっていた自分が終わり、今度はなにが必要なのか考えると、「学び」ではないかと最近思う。

 

子供たちの考える新しいこと、時代の求める新しいことから逃げてはいけないのではないかと切に思う。甘えるとことで足りなくなってしまったものを、またこの10年をかけて埋めていかなくてはならない焦りを感じている。

 

でも今度は自分を見失わないように。